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最先端の哲学 No 11

「マイナスの想像力の拡大」は消滅させることが出来ると書きましたが、これには人間のタイプについて言及する必要があります。

 

「よくわからない」⇒「マイナスの想像力の拡大」⇒「二次的ストレス(強い不安)」

  (未来)        (予測)         (自分への説明)

 

これは「心の働きのプロセス」であり「よくわからない未来(現時点では存在しない)」を過去の蓄積された記憶を呼び起こして(予測して)「マイナスの想像力」を発生させ、未来の結果がまだこの時点でわからないから、理性の歯止めがきかず「マイナス想像力」がますます増幅拡大して不安定になるため、「二次的ストレス(強い不安)」が発生します。

これを解決するには「よくわからない」を理解すれば良いのですが、この理解の仕方は人間のタイプによって異なります。

一つのタイプは体育系であり漫画の亀有公園前の両津勘吉タイプ、もう一つは「人間は何のために生きているのか?」と考えるタイプです。

前者は外交的でストレスを受けても外に発散するトラブルメーカーです。

後者は内向的でストレスを受けると、内にこもって「こうなるのは自分の力が足りないからだ」と思い悩んで事故を攻撃するタイプです。

この二つのタイプの場合も、二つの「よくわからない」が存在します。

つまり自分の関心のある事柄が、未来において(時間の経過後において)吉と出るか、否とでるかが「わからない」のです。

ここまでは二つのタイプとも同じですが、この「をくわからない」の中身が両者では違うのです。

Aタイプでは自分の体以外の物、たとえばお金、株、宝石、権力、異性などですが、Bタイプではそれらより優先するものとして、「自己の心の働きが順調であるか、そうでないか」が重要なのです。

つまり自分の心のコンデション不都合があると、それが一つのストレス(ダメージ)となるので、自分の心の働きを整えることが最優先されるのです。

自分はいつも堂々としていなければならない(心の働きがスムーズでなければならない)。

ということは少しでもオロオロすることは心の働きがスムーズでないイクオール、ストレス(ダメージ)として感じられるのです。

Aのタイプの「よくわからない」は先ほど言いましたように数多くありますが。そのほとんどは理解出来ません。

けれどもBタイプのそれは理解可能です。

なぜならそれは唯一つであり、しかもその内容は「心の働き」そのものだからです。

その理由はBタイプの人は自分のこころの働きに非常に敏感です。

その上よどみのないこころの働きでなければ満足しません。

そうでないと、それはストレス(ダメージ)としてBタイプに襲いかかります。

この場合の「こころの働き」とは、未来における「こころの働き」のことです。

ここで改めて「こころの働き」を述べますと、「過去の記憶を呼び起こすことによって、現時点では存在しない未来を予測している(自分に説明している)のです。」

となりますが、話のついでに悪乗りして表現しなおしますと、「過去の記憶が自分の意思とは無関係に呼び起こされて、現時点では存在しない未来を予測している(自分に説明している)のです。

つまり我々は自分の意思とは無関係にジエットコースターに乗せられているようなもので、それを自分の意思で乗り込んでいると固く思い込んでいるのかもしれないのです。

そして何かをしでかすと、全責任は自分が負うのです。

ですから100%自分自身を信じてはいけません。

いや、いやこれは悪い冗談です。早く忘れてください。